【天文学】ひとみが捉えた宇宙

こんにちは。

仕事を終えて帰る途中に見上げる空がすっかり夏の夜空になりました。最近は天頂近くまでのぼった夏の大三角を見上げる瞬間が一番幸せなfukaplanet8でございます。

 

さて、今日の更新は少し前、七夕の日に発表されたJAXAのプレスリリースを話題にあげます。

 

JAXA | 意外に静かだったペルセウス座銀河団中心の高温ガス

http://www.jaxa.jp/press/2016/07/20160707_hitomi_j.html

2016年2月に打ち上げられたものの、その後本格的な観測を始める前に運用を断念することとなってしまった(泣)、X線観測衛星ひとみ(ASTRO-H)の成果です。

 

国際研究チーム(注1)はX線天文衛星ASTRO-H「ひとみ」打上げの約一週間後から開始した観測装置立ち上げ段階で、搭載された軟X線分光検出器(SXS: Soft X-ray Spectrometer、注2)によってペルセウス座銀河団を合計23万秒間観測しました。取得されたデータから、SXSは打上げ前に見積もっていた以上の分解能を達成し、これまでの20倍以上の精度で高温ガスの運動を測定できることを軌道上で実証しました。また、今回のSXSによる観測で、銀河団中心部のガスの運動をはじめて測定することに成功しました。

 

上に引用した通り、観測機器のテストのために撮影した画像から、今まで見ることのできなかった銀河中心部の活動の様子をとらえることができたということであります。私としては改めて「ひとみ」が失われてしまった悲しさを感じると同時にちょっと救われた気持ちになりました。そして、私はこれが「ひとみ」の最初で最後の成果にはならないと思っています。いいデータが取れたのであれば、そのデータを科学者が大切に利用していくことでまた新しい科学的な知見が得られるはず…というのは私が大学院で地球科学の研究をしていた時に、いろいろな方が観測して論文にまとめてくださったデータを利用して自分で行った数値計算の結果を評価する、というやり方で研究を進めていたのでそうあってほしいと願っているだけです(^_^;)天文学と地球科学は違うだろうから一般化できませんが、これからどんどん「ひとみ」の成果が出てくるといいな…と願っています。

 

今回の論文を執筆した約250名!の科学者の皆さまに感謝しつつ、本日はここで失礼いたします。

おやすみなさい~。

 

 

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